編入学試験の勉強を始めようとしている方必見!
こんにちは、トラスク編集部のヘンリーです!トラスクは大学編入試験に興味を持った方のために、受験資格や試験科目等について知っておくべき基礎的な情報をまとめました。これから編入を目指す方も、気になっている方もすべての人に役立つはずです。
すべての始まりはここから。ぜひ、参考にしてください!
「編入学」は大学に途中から入学する制度
まず初めに、大学編入のそもそもの定義から説明していきます。文部科学省によれば、「編入学」は以下のように定義されています。
「編入学」とは、学校を卒業した者が、教育課程の一部を省いて途中から履修すべく他の種類の学校に入学すること(途中年次への入学)
このように、編入学は“途中”から入学する制度です。四年制大学の学生が、二年生から三年生に進級するタイミングで別の大学に三年生として入学する(三年次編入)、短大生が卒業と同時に四年制大学の三年生として入学するなどが当てはまります。「浪人したけれど行きたい大学に合格できなかった。キャリア的にもう一年は浪人できない」という方や、「現在社会人だが、もう一度大学で学びなおしキャリアアップを図りたい」といった方などに有用な制度であると言えます。
編入学試験の受験資格とは
続いて、誰が編入学試験を受験することができるのか。受験資格について説明していきます。
受験資格がある方は主に以下の5パターンです。
- 短期大学を卒業(見込み)した方
- 高等専門学校を卒業(見込み)した方
- 専門学校(修業年限が2年以上、総授業時間が1,700時間以上あるいは62単位以上)を卒業(見込み)した方
- 大学に2年以上在学(見込み)し且つ、一定の単位以上を修得した方
- 高等学校の専攻科を卒業(見込み)した方
短大、高専、専門学校を卒業あるいは卒業見込みの方、大学に2年間以上在籍し各大学が求める単位以上修得した方に関してはほとんどの方が受験資格に該当していると言えます。
つまり
「浪人したが行きたい大学に進学できず、編入学で再チャレンジする」という方や、
「高校卒業後、社会人として過ごしたが、編入学で大学に入学しキャリアアップを図りたい」という方は、
資格を得るために、専門学校や短期大学に入学し卒業する、または4年制大学の2年次までを修了する必要性があります。
しかしながら1つ注意点があります。
上記の条件に当てはまっていたとしても、大学によっては受験できない場合があります。なぜなら、大学毎に受験要件を定めることができるからです。
具体例として、2019年度上智大学編入学試験の受験資格を一部抜粋して説明します。
(https://www.sophia.ac.jp/jpn/admissions/gakubu_ad/2019hennyu.html)
1.本学を除く学位授与権のある4年制大学の2年次までの課程を修了(2019年3月までに修了見込み)の者で、出願時に60単位(外国の大学は本学の単位換算の基準により算出した結果)以上修得済みの者。
2.学位授与権のある短期大学を卒業し、短期大学士(準学士)を取得済み(2019年3月までに取得見込み)の者、高等専門学校を卒業(2019年3月までに卒業見込み)の者。
注)外国人は、上記(1)、(2)いずれの場合でも日本語能力試験N1(旧1級)を受験済みでなければなりません。ただし、日本に永住権をもつ者・編入学前の大学において日本語でのカリキュラムを履修した(あるいは履修中の)者は免除します。
注)海外の学位授与権のある3年制Collegeの場合は、上記(1)に該当します。
注)専修学校の専門課程からの出願は認めません
上智大学の場合は上記のように、4年制大学の2年次以上を修了(見込み)の方、あるいは短期大学、高専を卒業見込みの方が対象となっており、専門学校を卒業(見込み)の方は対象となっていないので注意が必要です。
憧れの大学も受験できる
編入学試験は、あまり知られていませんが実は多くの大学で実施されている入試制度です。どのような大学が編入学試験を実施しているのでしょうか?
代表的な大学を列挙してみます。
(参考:大学編入合格実績|日本外国語専門学校 http://www.jcfl.ac.jp/transfer/list.html)
国公立大学
東京外国語大学、福島大学、宇都宮大学、名古屋大学、大阪大学、広島大学、国際教養大学、北海道大学、山形大学、群馬大学、お茶の水女子大学、金沢大学、神戸大学、香川大学、山梨県立大学、東北大学、筑波大学、埼玉大学、新潟大学、滋賀大学、和歌山大学、九州大学、都留文科大学、等
私立大学
立命館大学、関西学院大学、獨協大学、東洋大学、駒澤大学、神奈川大学、立命館アジア太平洋大学、拓殖大学、上智大学、法政大学、同志社大学、学習院大学、東京女子大学、國學院大學、専修大学、甲南大学、大東文化大学、帝京大学、大妻女子大学、青山学院大学、中央大学、関西大学、明治学院大学、武蔵大学、日本大学、桜美林大学、関西外国語大学、等
(注)入試方針の変更等により、上に記載されていても編入学試験を行わない場合もあります。詳しくは各大学のホームページ等で確認してください。
このように、旧帝大や有名私立大学も編入学試験を実施しています。専門学生や短大生にも門戸が開かれているため、次のステップへ進みたい方に編入学試験は大きなチャンスであると言えます。
編入学試験は専門科目の知識が問われる
そもそも、編入学試験は”途中”から入学する制度でした。そのため、一般入試で問われるような高校で学習する知識は修得したという前提で試験が行われます。
そのため、編入学試験では大学の 1、2年次で学習する専門科目の内容を理解しているかどうかに焦点が当てられています。
以下に、実際の経営学系の編入学試験で出題される問題に類似した例を掲載します。
- テイラーの科学的管理法について600字以内で説明しなさい。
- CSVという概念について、実際の事例を踏まえ説明しなさい。
- X理論とY理論について両者の相違点を説明し、それぞれがどのようなマネジメント手法をとるべきかを説明しなさい。
いかがでしょうか。上記の問題から、専門的な知識をしっかり理解できておりかつ、論理的に説明する能力を持っているかどうかを評価しているということがうかがえます。
その他にも、編入学試験では志望理由書の提出を求める大学や面接試験を課す大学も多いです。
編入学試験を経験した筆者の感覚からすると、面接試験や志望理由書によって学生自身が入学後にどのような専門科目の研究を行っていきたいのか、将来はどのようになりたいか等の今後の具体的な方向性を主に評価しているように思いました。
編入学試験に関する情報を得るためには?
上記の試験問題を見て「難しい…私にもできるのかな」と思った方もいらっしゃるのではないのでしょうか。
大丈夫です。筆者自身も最初は全く知識のない状態から学習を始めました。
どのように勉強を進めていくべきか、まずは情報を入手することが大切です。
それでは、どのように情報を入手すればよいのでしょうか。
その方法の1つとして、編入学試験を専門に対策する予備校に属するということが挙げられます。予備校は、編入学試験に関する情報を多く蓄積しており、戦略的に学習を進めることが可能です。また、同じ目標を持った方々が周囲にいることから、モチベーションを維持しやすいというメリットがあるでしょう。
他には、同様の理由から編入学試験のバックアップが充実している短期大学や専門学校に通うという方法もあります。現在4年制大学に通っておらず高校卒業後浪人している方や、社会人として働いている方は、受験資格を得られ、かつ編入学試験の対策を行うことができるためおすすめです。予備校と同様、編入学試験に対するノウハウが累積しているため効率的な学習を進めることができます。
その他にも、編入学試験に関する情報はネット上で得ることができます。経験者のブログを参考にしたりTwitterの編入学アカウントをフォローすることもいいですね。しかしながら現在、編入学試験に関する情報はネット上に乱立しており求めている情報を探し出し、取捨選択することも一苦労です。
Trask Mediaでは編入学試験に関する乱立した情報を整え、今後も情報を発信していきたいと思います!
今後の記事にもご期待ください!
この記事が少しでも編入学を志す方々のお役に立てれば幸いです。
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