試験対策

【大学編入試験対策】編入予備校講師が解説!「TOEICってどんな試験?」

皆さんこんにちは。Traskメンバーの桜エビです。編入予備校の講師でして、TOEIC、英文解釈、小論文、法学等を担当しております。

4月のこの時期は、「編入試験を目指してみようかな…」とお考えの方が多いと思います。

そこで、編入試験ではどうしても必要になってくるTOEICについて、どのような試験なのかをご紹介いたします。

パート別の攻略法、勉強方法等については別途また記事として上げたいと思います。

なおTOEICについては、以下の私たちの記事でも言及しておりますので、合わせてお読みいただければと思います。

【永久保存版】大学編入試験合格までの流れと英語、専門科目、面接試験の勉強法【経営系編】大学編入試験の試験対策の流れを知りたいですか? この記事では、編入試験で必要な対策やスケジュールの立て方について網羅的に記載させれています。編入試験を目指す全ての方にオススメです。...

編入学試験にはTOEICが必要

TOEICイメージ柳澤

編入学試験にあたって、TOEICのスコアを提出させる大学は非常に多いです。基本的には、どこの大学を受けるにせよ、TOEICは避けて通れないと考えてください。

場合によっては、「TOEIC〇点以上の者のみ出願OK」という形で一定点数以上を要求している大学もあります。

例えば神戸大学法学部は2019年から「TOEIC500点以上」を出願資格としていますし(TOEFLも可)、上智大学法学部なら「TOEIC785点以上」が出願資格です。あるいは日本大学経済学部の場合、「TOEIC450点以上」なら英語の試験を免除されます。

なお、TOEICには「Listening & Reading」と「Speaking & Writing」の2種類がありますが、要求されるのは前者です。

すなわち、「聞く」「読む」能力が試されるのであり、英語の情報を頭にインプットすることができるかが問われます。

本稿も、「Listening & Reading」についてのみ記述します。
※京都大学はTOEICでなくTOEFLのスコアを要求しますので、ご注意ください。

たけさん体験談
【体験談】京都大学経済学部に編入! たけさん編京都大学経済学部の編入試験に合格された方の体験談を探していませんか? 本記事では、京都大学経済学部の編入試験で必要な参考書や勉強をする上でのコツを知ることができます。京都大学経済学部の編入志望者は必見です。...

 

TOEIC概要

TOEICはビジネス英語の力を試す試験

TOEICはビジネス英語の力を試す試験です。

すなわち、会社の同僚同士の会話、会議の一場面、ビジネスレターなどが多く出題されます。TOEFLは学術英語の力を試す試験ですから、知っておくべき語彙や表現は自ずと異なります。

とはいえ、大学受験のときに覚えた単語とかなり重なりますので、あまり心配しすぎないようにしてください。

TOEIC用英単語集として最も広く使われているのは、TEX加藤『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』(朝日新聞出版)です。

    
  
これの730点レベルまでをまず確実にしておきましょう。そうすれば、訓練次第で900点を超えることも夢ではありません(後述しますが、満点は990点)。

またTOEICの基本例文については、ヒロ前田『TOEICテスト 基本例文 700選』(アルク)がオススメです。ただし、中学英語すら危ういという場合でもない限り、いきなり公式の問題集に手を出しても問題ないと思います。

    
  

 

TOEICはオール・イングリッシュでマークシート方式

TOEICの問題文は全て英語ですし、解答もマークシート方式です。英文和訳や和文英訳は一切出題されません。この点が、一般の英文解釈問題と異なるところです。

 

スコアは990点満点

TOEICのスコアは990点満点です。リスニングが5~495点の5点刻み、リーディングも5~495点の5点刻みで、両者を合計したものがスコアとなります。

TOEICは、問題の難易度に関わらず、同じ能力の人には同じ得点がつきます。受験回によって得点がバラバラになることはありません。

各スコアでどの程度のことができるかをTOEIC公式が発表していますので、以下に掲げます。なお大学新卒学生の平均は500点弱のようです。

900~990・自分の専門分野の高度な専門書を読んで理解できる。

・英語を話す人達が行っている最近の出来事・事件についての議論を聞いて内容を理解することができる。

800~895・英語で書かれたインターネットのページから、必要な情報・資料を探し収集できる。

・職場で発生した問題点について議論をしている同僚の話が理解できる。

700~795・会議の案内等の社内文書・通達を、読んで理解できる。

・自分の仕事に関連した日常業務のやりかたについての説明を理解できる。

600~695・自分宛てに書かれた簡単な仕事上のメモを読んで理解できる。

・ゆっくりと配慮して話してもらえば、目的地までの順路を理解できる。

500~595・電車やバス、飛行機の時刻表を見て理解できる。

・打ち解けた状況で、 “How are you?””Where do you live?” “How do you feel?” といった

簡単な質問を理解できる。

400~495・看板を見てどんな店か、どういったサービスを提供する店かを理解することができる。

 

サンプル問題

TOEICの公式サイトで、サンプル問題が掲載されています(https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample01.html)。一度試しに解いてみることをオススメします。

 

各パートの紹介

Part.1~Part.4はリスニング、Part.5~Part.7はリーディング/時間配分

TOEICは全部で7つのパートから構成されています。前半のPart.1~Part.4までがリスニングで、全100問約45分間です。後半のPart.5~Part.7までがリーディングで、全100問を75分以内に解く必要があります(試験時間は120分)。

リスニングは1回しか読まれず、約45分間続きます。リーディングの時間配分としては、Part.5とPart.6を20分以内に解き、Part.7に55分かけるというのが理想的です。Part.7は小問が54個あるので、1問あたり1分(例えば3つの小問からなる大問であれば3分で処理する)ということになります。

各パートの問題数については、以下の表をご覧ください。

パート問題数
Part.1(写真描写問題)6
Part.2(応答問題)25
Part.3(会話問題)39 (3×13)
Part.4(説明文問題)30 (3×10)
Part.5(短文穴埋め問題)30
Part.6(長文穴埋め問題)16 (4×4)
Part.7(長文読解問題)54

 

Part.1

Part.1は「写真描写問題」と呼ばれます。問題用紙に写真が載せてあり、その写真を最も適切に描写している文を(A)~(D)から選び、マークシートに記入します。

こちらのサンプル問題(https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample01.html)をご覧ください。一番上に、2人の女性が向かい合って座っている写真がありますね。これに対して4つの英文が読まれます。

  • (A) They’re moving some furniture.(彼女らは家具を動かしている。)
  • (B) They’re entering a meeting room.(彼女らは会議室に入っていくところだ。)
  • (C) They’re sitting at a table. (彼女らはテーブル用の椅子に座っている。)
  • (D) They’re cleaning the carpet. (彼女らは絨毯を洗濯している。)

この場合は(C)が正解ですので、(C)にマークします。リスニングテストですから当然、この4つの選択肢は印刷されていません。自分で頑張って聴きとるのです。全部で6問あります。

 

Part.2

Part.2は「応答問題」と呼ばれます。ある英文が読まれ、それに対して最も適切に返答している文を(A)~(C)から選ぶのです。

こちらのサンプル問題(https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample02.html)をご覧ください。問題冊子には「Mark your answer on your answer sheet.」とだけ記載されていますので、英文を全て聴きとらなければなりません。

例えば「How well does Thomas play the violin?」(トーマスはバイオリンをどれくらい上手に弾くの?)という文が読まれ、それに対して3つの返答が音声として流れます。

  • (A) Sure, I really like it.(もちろん!私それ大好き!)
  • (B) Oh, he’s a professional.(ああ、彼はプロだよ。)
  • (C) I’ll turn down the volume.(ボリューム下げるよ。)

この場合は(B)が正解ですので、そのようにマークします。

 

Part.3

Part.3は「会話問題」と呼ばれます。2人または3人による会話が30秒~40秒程度流れます。

そして、その内容を問う3つの小問がありますので、それに答えます。会話は問題冊子に印刷されていませんが、3つの小問については印刷されています。全部で13の会話があり、各会話につき3つの小問ですから、合計39問です。

サンプル問題は https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample03.html にありますので、ぜひ挑戦してみてください。最初はほとんど内容がつかめないという方もいらっしゃると思いますが、練習を重ねていくうちに徐々に聴きとれるようになってきます。

 

Part.4

Part.4は「説明文問題」と呼ばれます。1人の人がひたすら30秒~40秒程度英語で話し(これを「トーク」と呼びます)、その内容を問う3つの小問に答えるという形式です。トークの内容は、ラジオ番組の音声、留守電のメッセージ、会議の一部、授賞式でのスピーチなど様々です。

Part.3と同様、トークは問題冊子に印刷されておらず、小問のみ印刷されています。全部で10のトークがあり、各トークにつき3つの小問がありますので、合計30問です。
サンプル問題は https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample04.html にありますので、こちらも挑戦してみてください。

 

Part.5

Part.5~7はリーディング問題で、最初はPart.5「短文穴埋め問題」です。ここでは、文法知識や語彙力が問われます。サンプル問題(https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample05.html)の最初の問題を引用します。

No. 101 Customer reviews indicate that many modern mobile devices are often unnecessarily ——- .
(A) complication
(B) complicates
(C) complicate
(D) complicated

このように、短文の一部が空欄になっており、ここに入る適切な語句がどれかを(A)~(D)から1つ選びます。この問題の正解は何でしょうか?考えてみてください。

この問題の答えは(D)ですね。空欄はthat以下の補語にあたるので、名詞か形容詞のどちらかが入ります。また、unnecessarily(不必要に)という副詞が空欄を修飾していますので、空欄に入るのは名詞でなく形容詞です(名詞を修飾するのは形容詞)。したがって、形容詞である(D) complicated(複雑な)が入ります。

こうした設問が30個あります。

 

Part.6

Part.6は「長文穴埋め問題」です。まとまった文章の一部が空欄になっており、そこを埋めるのに最も適切な語句を選びます。大問が4つあり、それぞれにつき4つの小問がありますので、合計16問です。大問1問につき2分~2分半で解く必要があります。

サンプル問題は https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample06.html にありますので、是非挑戦してみてください。筆者の感覚では、小問4つのうち、文法的に解ける問題が1問、文脈から判断するのが3問という組み合わせが多いです。

2016年4月までの旧形式のTOEICでは、問題文の一部を読むだけで判断することができた問題が多かったのですが、新形式になってからは、問題文を全て読まないといけない形となりました。時間的によりタイトになっています。

 

Part.7

Part.7は長文読解です。長めの文書が与えられ、その内容を問う小問に答えます。文書は1つだけの問題が多いですが、2つないし3つの文書からなる問題(それぞれダブル・パッセージ、トリプル・パッセージ)も後半に盛り込まれています。

Part.7は小問54問で、かけられる時間は55分です。したがって、基本的には小問1つにつき1分で答えなければなりません。すなわち、小問が3つの大問なら3分、小問が5つの大問なら5分で処理する必要があります。

サンプル問題は https://www.iibc-global.org/toeic/test/lr/about/format/sample07_01.html にありますので、是非挑戦してみてください。時間的にかなりタイトです。最初のうちは時間内に処理できず、後の方の問題はテキトーにマークするという人が多いです。多読を通じて、英語を英語の語順のまま、いちいち日本語を介さずに理解する力をつけなければいけません。

 

編入試験での目安となるスコア

以上のような試験ですが、編入学試験に合格するためには、具体的に何点くらい取る必要があるのでしょうか。

中堅校なら550~650点程度でも合格者が出ています。ただし神戸大、筑波大、横国大といった国立の上位校を目指すのであれば、750点以上を目標にしてください。800点以上あれば安全圏です。

 

諸注意

まず、問題用紙に書き込みをすることは一切認められていません。メモを取ったり、下線を引いたりすることができませんのでご注意ください。ちなみに筆者は、わざと書き込みをしつつ公式問題集をワンセット解いたことがありますが、余計に時間がかかりました…。

筆記用具としては、少し丸まった鉛筆を数本用意しておきましょう。マークシート方式ですので、ボールペンはもちろん、シャーペンや尖った鉛筆も記入に時間がかかってしまいます。

最後に、問題冊子の封を切るときの注意点です。問題冊子は、中を予め見られないよう、青いテープで閉じられており、開くことができません。試験開始と同時にこのテープを取り除く必要がありますが、親指を使って一気にビリっと破いてしまってください。丁寧にはがそうとする方が時々いらっしゃいますが、時間が勿体ないです。

 

参考となる問題集

まず単語は、先ほどご紹介した『金のフレーズ』が広く用いられており、オススメです。まずは730点レベルまで固めましょう。これだけで十分高得点を狙えます。音源もダウンロードすることができますので、必ずしましょう。どのような発音なのかを押さえておかないと、リスニングで聴きとれません。

なお筆者は、2019年4月19日発売の森田鉄也『TOEIC(R) L&Rテスト 頻出英単語』(すばる舎)も気になっています。音源はもちろんのこと、設問パターン集も付いています。小テストもあり、YouTubeで森田先生ご自身が解説されるそうです。基本レベルの単語を扱うものです。

    
  

また、公式問題集も当然チェックすべきです。TOEIC公式ですので、実際の問題と同じ作りになっています。

    
  

    
  

    
  

    
  

    
  

そして、教材を色々と紹介してくれている本として、以下の2つがあります。パラパラとめくって、自分に合う教材を探してみてください。

    
  

    
  

また、各パート別のオススメ対策本もありますが、それは別途記事としてご紹介したいと思います。

 

おわりに

さて、TOEIC概要の記事はここで終了です。具体的な対策法も随時ご紹介していくつもりですので、要チェックです!

なお我々Traskは、編入経験者に実際に相談ができるマッチング・サービスを提供しております(https://traskmatching.com/)。こちらも合わせてご利用いただければと思います。

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